Monday, November 17, 2014

再度の投稿に当たって

 
 随分ながい間、このブログに投稿せずにおりましたが、それはシュウ ウエムラの伝記をを出版することを(株)シュウ ウエムラ化粧品から依頼され、それを七月堂から出版するまでに4ケ年も経りました。そして出版後の疲労から回復するのに、さらに1年半も要しました。
 『シュウ ウエムラ』という1冊の本を出すのにそれほどの年月をかけるのは、自分の人生をそれだけ削ることと同じことになる、という現実もあるのですが、シュウ ウエムラが日本の文化とアートにどれほど貢献したかを確認し、その恩返しとしていろいろ考えながら関連事項を調査し、思考し、文章に纏め上げるという作業は、結局自分のためでもあり、それを書物として出版することも社会的なことだ、と思ったのです。
 なぜ、こんなことを言うのかというと、今は新書のベストセラーの書き手は、1册の新書を出すのに2ケ月以上かけて仕上げ、もしそれがベストセラーにならないばあいは赤字になる、という現実の条件の下に立って書作しているのです。
 この七月堂から出版された本は新書ではなく単行本ですが、(株)シュウ ウエムラ化粧品や、日本メイクアップ協会からの援助があったから出来たものの、それが4年も経過すれば常識が外れているので、大きな赤字が著者に残ることになるのが必定。

 しかし、それとは別に、これからの暫くの間、このブログをその本の余録として、シュウ ウエムラを背に、今の日本の文化と芸術の方向性を探りながら他者に語りかけて行きたい。